QI39 放射線治療計画の事前記載
放射線療法
実施率の計算方法
分子: |
1)総照射量 |
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分母: | 放射線治療を受けたStage I~IIIの乳癌患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
乳癌診療ガイドライン2008年版 放射線療法RQ 2、RQ 12、NICCQ
根拠
照射線量に関して、乳癌診療ガイドラインの乳房温存術の項では1回1.8 ~2Gy総線量45~ 50.4GyをグレードBとして推奨、乳房切除後の項では最適の照射総線量や1回線量に関する十分な情報はそろっていないとする慎重な姿勢を保ちつつ、一般に1回1.8 ~2Gy、計45~50Gyの線量を照射することが多いとしている。どのような線量を選ぶにしても、事前に十分に計画した上で診療録に記載しておくことが、情報共有の面からも患者や医療チームの中である程度の期間にわたって一貫した治療を続けなければならない放射線療法においては必須である。このことからNICCQにおいてもこれらの情報の記載をQIとしている。本QIはそれを参考として吟味し、若干の表現の修正を経て採用された。
参考文献
1. 日本乳癌学会 ed. 乳癌診療ガイドライン放射線療法 2008 年版, 金原出版, 東京, 2008
2. Malin JL, Schneider EC, Epstein AM, et al. Results of the National Initiative for Cancer Care Quality: how can we improve the quality of cancer care in the United States? J Clin Oncol. 2006 Feb 1;24(4):626-34.