QI23 治療計画の決定と患者の意向
意思決定
実施率の計算方法
分子: |
直前1ヵ月以内の診療録で当該治療希望の記載がある患者数 | |
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分母: |
(1) 新規の血液透析 (2) ペースメーカーまたは除細動器の埋め込み (3) 全身麻酔を伴う手術 (4) 経腸的人工栄養 のいずれかが行われた進行がん患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
ASSIST
根拠
血液透析、ペースメーカーまたは除細動器の埋め込み、全身麻酔を伴う手術、経腸的人工栄養は、患者のケアの目標に沿う場合に受けるべき処置である。がん患者は、終末期においても積極的治療を受けていることが多い。患者は自己のケアに関する計画決定と治療に参加したいということが観察研究で示されている。意思決定能力がある患者は選択すれば重要な医療決定にかかわるということの重要性が、患者の自己決定に関する法律、診療ガイドライン、倫理的コンセンサスで支持されている。
従って、患者の治療はケアの目標を反映すべきであることから、進行がんの患者に新規の血液透析、ペースメーカーまたは除細動器の埋め込み、全身麻酔を伴う手術、経腸的人工栄養による治療が行われた場合、その直前1ヵ月以内に患者が当該治療を受ける希望についての診療録記載が存在するべきである。
参考文献
1. Adult Cancer Pain. National Comprehensive Cancer Network. 2006. (Accessed 7.14, 2007, at http://www.nccn.org/professionals/physician_gls/PDF/pain.pdf.)
2. Lorenz KA, Dy SM, Naeim A, Sanati H, Smith P, Shanman R, Roth CP, Asch SM. Quality Measures for Supportive Cancer Care: the Cancer Quality-ASSIST Project. J Pain Symptom Manage. 2009 (in Press)