緩和ケアQI一覧
初期評価 | |||
QI 1 疼痛のスクリーニング | |||
分母 | がんと診断された患者数 | 分子 | 診療録に疼痛の有無、もしくは程度の記載がある患者数 |
QI 2 入院したがん患者に対する疼痛の評価 | |||
分母 | がんの治療のために入院した患者数 | 分子 | 診療録に疼痛の有無、もしくは程度の記載がある患者数 |
QI 3 定量的スケールでの疼痛評価 | |||
分母 | がん疼痛にオピオイドを開始する患者数 | 分子 | 診療録に疼痛の定量的疼痛スケールによる程度の記載がある患者数 |
QI 4 オピオイド開始時の疼痛評価 | |||
分母 | 新たにオピオイドを開始する疼痛があると認められた患者数 | 分子 |
診療録に、 (1)疼痛の1日の変動パターン (2)増悪・軽減因子 (3)疼痛の性状 の中の1つ以上の評価の記載がある患者数 |
QI 5 疼痛の原因評価 | |||
分母 | 疼痛が新たに認められた患者数 | 分子 | 診療録に疼痛の原因評価の記載がある患者数 |
疼痛マネジメント | |||
QI 6 中等度以上の疼痛に対するオピオイド使用 | |||
分母 | オピオイドを使用しておらず、非オピオイド系鎮痛薬を使用しており、中程度以上の疼痛が2週間以上持続した患者数 | 分子 | オピオイド系鎮痛薬が投与された、または投与されなかった理由の診療録への記載がある患者数 |
QI 7 患者教育 | |||
分母 | 疼痛に対してオピオイドを開始した患者数 | 分子 | 開始時の教育提供と教育についての診療録記載がある患者数 |
QI 8 疼痛時のレスキュー薬処方 | |||
分母 | 長時間作用型オピオイド処方を開始した患者数 | 分子 | 「疼痛時」の短期作用型オピオイドが処方されている患者数 |
QI 9 便通対策の指示 | |||
分母 | 外来において定期的オピオイド処方を開始した患者数 | 分子 | 便通対策が処方・指示された、または処方しない理由の診療録記載がある患者数 |
QI10 疼痛に対するフォローと対応 | |||
分母 | 入院中に中程度~重度の4時間以上持続する疼痛を訴えた患者数 | 分子 | 疼痛対策(薬の増強・レスキューの使用)が行われた、行われなかった理由の診療録記載がある患者数 |
治療効果のフォローアップ | |||
QI11 外来での疼痛のフォローと対応 | |||
分母 | 外来においてオピオイドを新しく開始した外来患者数 | 分子 | 医師・薬剤師・看護師によって、効果・副作用・服用の継続に対する確認がなされていることの診療録記載がある患者数 |
QI12 入院患者に対する疼痛のフォローと対応 | |||
分母 | 入院中にオピオイドを新しく開始した入院患者数 | 分子 | 医師・薬剤師・看護師によって、効果・副作用・服用の継続に対する確認が3日以内になされていることの診療録記載がある患者数 |
QI13 レスキューの効果評価 | |||
分母 | 疼痛に対してレスキューを用いた患者数 | 分子 | レスキューの効果評価の診療録記載がある患者数 |
QI14 重度の疼痛に対する鎮痛治療の変更 | |||
分母 | 入院中1時間以上持続する重度の疼痛への鎮痛治療を変更した患者数 | 分子 | 疼痛軽減の有無の診療録記載があり、かつ、それが12時間以内である患者数 |
QI15 鎮痛方法の変更 | |||
分母 | 2週間継続する中等度以上の疼痛もしくは鎮痛薬の有害作用が確認された入院患者数 | 分子 | 鎮痛方法が変更された、もしくは変更のない理由の診療録記載がある患者数 |
難治性疼痛、副作用、依存症などにおける治療の調節 | |||
QI16 疼痛に関する専門スタッフへの紹介 | |||
分母 | 疼痛に対する薬物治療を1ヵ月以上しているにもかかわらず、疼痛の訴えが続く患者数 | 分子 | 疼痛に関する専門スタッフにコンサルトされた患者数 |
QI17 骨転移に対する放射線療法 | |||
分母 | 骨転移、および疼痛があるとわかっており、1ヵ月以上放射線療法以外の治療が行われており、かつ、その1ヵ月後の時点で、疼痛が続いている記載のある患者数 | 分子 | 放射線照射や放射性薬物による治療が提案された、もしくはされない理由の診療録記載がある患者数 |
QI18 オピオイドによる呼吸抑制 | |||
分母 | オピオイド投与を受けており、3日以上連続して眠気を訴える、または意識状態の変化がある入院患者数 | 分子 | 眠気の初回記載日から3日以内に、呼吸状況の観察結果の診療録記載がある患者数 |
QI19 モルヒネの禁忌 | |||
分母 | 外来でオピオイドの定期服用を開始した腎機能障害のある外来患者数 | 分子 | モルヒネを選択しない患者数 |
意思決定 | |||
QI20 鎮静に対する意向 | |||
分母 | 持続注射を用いた鎮静を開始された患者数 | 分子 | 患者・家族の意向の診療録記載がある患者数 |
QI21 治療に対する意向 | |||
分母 | 根治不能ながんがあることが新たにわかった患者数 | 分子 | 治療に関する希望の診療録記載がある患者数 |
QI22 治療に対する説明 | |||
分母 | 根治不能な進行がん患者が新規の化学療法を開始した患者数 | 分子 | 根治を目的とした治療ではないことの説明がなされ、その診療録記載がある患者数 |
QI23 治療計画の決定と患者の意向 | |||
分母 |
(1) 新規の血液透析 (2) ペースメーカーまたは除細動器の埋め込み (3) 全身麻酔を伴う手術 (4) 経腸的人工栄養 のいずれかが行われた進行がん患者数 |
分子 | 直前1ヵ月以内の診療録で当該治療希望の記載がある患者数 |
QI24 退院調整 | |||
分母 | オピオイドによって疼痛が安定しており、退院希望発言の記載のある入院患者数 | 分子 | 3日以内に退院調整が開始された患者数 |
適切な説明・情報提供 | |||
QI25 がんについての告知 | |||
分母 | がんと新たに診断された患者数 | 分子 | 1ヵ月以内の説明、または説明がない理由の診療録記載がある患者数 |
QI26 がん再発についての告知 | |||
分母 | がんの再発が診断された患者数 | 分子 | 1ヵ月以内の再発事実の説明された、または説明がない理由の診療録記載がある患者数 |
QI27 がん再発後の病状説明 | |||
分母 | がん診断、再発診断を受けた患者数 | 分子 | 告知から1週間以内の病状説明、または説明がない理由の診療録記載がある患者数 |
QI28 再発がんに対する化学療法の治療目標、合併症の説明 | |||
分母 | 再発がんへの化学療法を受けた患者数 | 分子 | 治療目標、予測される合併症の説明があったことの診療録記載がある患者数 |