肺癌QI一覧
術前評価 | |||
QI 1 検査・治療前の胸部CT | |||
分母 | 肺癌患者数 | 分子 | 診断過程において、侵襲的検査や治療が行われる前に胸部単純CT、あるいは胸部造影CT検査が行われた患者数 |
QI 2 中枢神経症状を伴う患者に対する治療前の画像検査 | |||
分母 | 診断過程において、中枢神経症状を伴う肺癌患者数 | 分子 | 治療開始前に画像診断(頭部MRI、頭部CT、特別な理由がない限り造影)が行われた患者数 |
QI 3 骨転移を疑う症状のある患者に対する画像検査 | |||
分母 | 骨転移を疑う臨床症状(骨の痛み、胸痛、血中カルシウム高値など)がある肺癌患者数 | 分子 | 診断過程において、骨シンチグラム、MRI、PET、単純写真のいずれかが行われた患者数 |
QI 4 肝臓・副腎転移に対する画像検査 | |||
分母 | 肺癌患者数 | 分子 | 診断過程において、画像検査が行われて肝臓と副腎の転移の有無について記載されている患者数 |
QI 5 治療前の確定診断 | |||
分母 | 肺癌に対して手術療法以外の治療が行われる患者数 | 分子 | 治療開始前(緩和的放射線療法は除く)に、組織診または細胞診で確定診断が得られた患者数 |
QI 6 TNM Stage診断の診療録への記載 | |||
分母 | 肺癌と診断された患者数 | 分子 | 治療前にPSが記載されている患者数 |
QI 7 術前の呼吸機能検査 | |||
分母 | 外科切除または根治的放射線治療を受けた肺癌患者数 | 分子 | 術前に呼吸機能検査(スパイロメトリー)が行われた患者数 |
外科療法・病理 | |||
QI 8 治療内容の診療録への記載 | |||
分母 | 臨床StageⅠ~IIの非小細胞癌と診断された患者数 | 分子 | 外科治療が行われたか、行われない場合にはその根拠が診療録に記載されている患者数 |
QI 9 組織型の病理診断書への記載 | |||
分母 | 生検検体が提出された肺癌患者数 | 分子 | 病理診断書にWHO分類に純書した組織型(判定不能な場合には推定組織型に言及)が記載されている患者数 |
QI10 手術所見の記録 | |||
分母 | 手術を受けた肺癌患者数 | 分子 |
以下の項目が診療録に記載されている患者数 ・腫瘍径・腫瘍の発生部位 ・腫瘍の組織型 ・胸膜浸潤の程度・リンパ節郭清個数・郭清部位毎の転移の有無 ・切除断端または剥離面における癌細胞の有無 ・胸膜播種の有無・悪性胸水の有無 |
QI11 術前療法に対する病理学的効果判定の記載 | |||
分母 | 術前化学療法あるいは放射線治療が行われて手術後に病理検体が提出された肺癌患者数 | 分子 | 病理学的効果判定がなされ診療録(病理所見書を含む)に記載されている患者数 |
QI12 最終病理診断の時期 | |||
分母 | 手術検体が病理に提出された肺癌患者数 | 分子 | 特殊染色を追加している場合を除き、3週間以内に最終病理診断がなされている患者数 |
QI13 開胸時の胸腔内所見の診療録への記載 | |||
分母 | 外科切除(胸腔鏡下切除を含む)が行われた肺癌患者数 | 分子 | 開胸時の胸腔内所見(主腫瘍の位置、胸水貯溜の有無、胸膜播腫の有無)が診療録に記載されている患者数 |
QI14 肺実質切除 | |||
分母 | 根治手術が行われた肺癌患者数 | 分子 | 肺葉以上の肺実質切除が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
QI15 肺門・縦隔リンパ節の郭清・サンプリング | |||
分母 | 根治手術が行われた肺癌患者数 | 分子 | 原発巣の切除に加えて、肺門・縦隔リンパ節の郭清・サンプリングが行われてその範囲を診療録に記載するか、行われない理由が記載されている患者数 |
QI16 胸水の細胞診 | |||
分母 | 外科切除(胸腔鏡下切除を含む)において胸水が見られた(E0との記載がない)肺癌患者数 | 分子 | 胸水の細胞診が行われた患者数 |
非小細胞肺癌に対する療法 | |||
QI17 プラチナ製剤を含む2剤併用療法 | |||
分母 | 75歳未満、Performance Status(PS) 0~1でStage III~IVの非小細胞癌と診断され、化学療法を受けた患者数 | 分子 | プラチナ製剤を含む多剤併用療法が行われたか、行われない場合には根拠が診療録に記載されている患者数 |
QI18 化学療法の施行コース数 | |||
分母 | 削除 | 分子 | 削除 |
QI19 化学療法後の増悪・再発患者に対する化学療法 | |||
分母 | 非小細胞癌の患者でプラチナ製剤を含む化学療法施行後に増悪または再発した患者数 | 分子 | 再度化学療法を行う選択肢について、患者に説明がされているか、化学療法施行が不可能な理由の記載がある患者数 |
QI20 非手術のStageⅠ非小細胞癌に対する根治的放射線治療 | |||
分母 | 臨床StageⅠ非小細胞癌と診断され、手術が行われなかった患者数 | 分子 | 根治的放射線単独治療が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
QI21 切除不能非小細胞肺癌に対する化学放射線療法 | |||
分母 |
臨床Stage
III非小細胞癌(悪性胸水例または悪性心嚢水例を除く)と診断され、 (1) PS 0~1 (2) 70歳以下 (3) 手術が行われなかった患者数 |
分子 | 化学放射線療法が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
QI22 Stage II、IIIA非小細胞癌に対する術後化学療法 | |||
分母 | 術後Stage II、IIIAの非小細胞癌で完全切除された患者数 | 分子 | プラチナ製剤を含む術後化学療法が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
QI23 単発性脳転移に対する手術・放射線治療 | |||
分母 | 非小細胞癌の単発性脳転移(他臓器にも転移がない)と診断され、神経症状のあるPS 0~1の患者数 | 分子 | 放射線治療(または手術)が行われた患者数(神経症状によるPS低下を除く) |
小細胞肺癌に対する治療 | |||
QI24 小細胞癌に対する多剤併用化学療法 | |||
分母 | 小細胞癌と診断されたPS 0~3の患者数 | 分子 | 多剤併用化学療法(化学放射線療法の場合も含む)が行われたか、行わない場合はその理由が診療録に記載されている患者数 |
QI25 小細胞癌に対する化学療法の施行コース数 | |||
分母 | 小細胞癌と診断され、シスプラチン/エトポシドまたはシスプラチン/塩酸イリノテカンの併用療法を受けた患者数 | 分子 | 4コース以上6コース以下であったか、そうでない場合はその理由が診療録に記載されている患者数 |
QI26 限局型小細胞癌に対する化学放射線療法 | |||
分母 | 限局型小細胞癌と診断された患者数 | 分子 | 化学療法と胸部放射線治療の同時併用が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
QI27 限局型小細胞癌に対するシスプラチン+エトポシドを用いた化学放射線療法 | |||
分母 | 限局型小細胞癌と診断され、化学放射線療法が行われた患者数 | 分子 | 化学療法のレジメンとしてシスプラチン+エトポシドが使用されたか、それ以外の場合は理由が診療録に記載されている患者数 |
QI28 小細胞癌に対する予防的全脳照射 | |||
分母 | 小細胞癌に対する初回治療でCRが得られた患者数 | 分子 | 全脳照射(PCI)が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
QI29 再発小細胞癌の化学療法 | |||
分母 | 小細胞癌と診断された患者で、初回治療が奏効し治療完了後90日以上経過後に初めて憎悪が確認されたPS 0~1の患者数 | 分子 | 化学療法が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
放射線療法 | |||
QI30 放射線治療計画 | |||
分母 | 肺癌に対し、根治目的で放射線治療計画が立てられた患者数 | 分子 | CTシミュレーションによる治療計画が行われた患者数 |
QI31 放射線治療の照射線量 | |||
分母 | Ⅲ期非小細胞癌と診断され、根治的胸部放射線治療(化学放射線療法を含む)を受けた患者数 | 分子 | 通常分割照射の60Gy相当以上の線量で照射が行われたか、行われない理由が診療録に記載されている患者数 |
QI32 化学放射線療法における1日2回照射 | |||
分母 | 限局型小細胞癌に対して同時化学放射線療法を行った患者数 | 分子 | 1日2回照射が行われている患者数 |
QI33 胸部放射線治療の患者説明 | |||
分母 | 肺癌に対し、胸部放射線治療を受けた患者数 | 分子 | 目的、方法、有害事象(急性障害および慢性障害)について説明がなされ、そのことが診療録に記載されている患者数 |
有害事象のフォローアップ | |||
QI34 胸部放射線治療による放射線障害の記載 | |||
分母 | 肺癌に対し、胸部放射線治療(化学放射線療法を含む)を受けた患者数 | 分子 | 照射期間中に急性障害(食道炎または皮膚炎)について、また照射終了後6ヵ月以内に、慢性障害(肺臓炎または脊髄症)について診療録に記載されている患者数 |
QI35 静注化学療法施行中の定期検査 | |||
分母 | 肺癌に対し、静注化学療法(化学放射線療法を含む)を受けた患者数 | 分子 |
初回化学療法の各クール開始前または1ヵ月に1回以上、以下の検査がなされている患者数 ・血液検査 ・胸部X線写真 |