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QI 6 TNM Stage診断の診療録への記載

術前評価

実施率の計算方法

分子:
     TNM Stageが診療録に記載されている患者数

分母:      肺癌と診断された患者数


分子:
     治療前にPSが記載されている患者数

分母:      肺癌と診断された患者数
(平成23年6月改訂) 前版を表示隠す

(前版)

分子:
     TNM Stageが診療録に記載されている患者数

分母:      肺癌と診断された患者数
■変更理由
PSも重要な基礎所見であり、この記載があることが重要であると考えられた。

 

参照ガイドライン/先行研究

肺癌診療ガイドライン2005年版、 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology、Small Cell Lung Cancer Treatment (PDQ)

 

根拠

 癌の進展度を正確に把握し、共通の基準で分類するためTNM分類が提唱され、1968年UICCにより肺癌のTNM分類が定義された。その後約10年ごとに改訂が行われ、1997年に現在のTNM分類と病期分類の改定が行われている。日本においてもこのTNM分類と病期分類が広く用いられており、治療方針を決定する際に重要である。肺癌診療ガイドライン2005年版では、肺癌の治療方針決定において病期診断は必須であるとし、行うことを強く勧めている。

 以上より、TNM分類によるStage診断は治療方針の決定に重要であることから、非小細胞癌、小細胞癌と診断された患者は、TNM Stage診断が診療録に記載されるべきである。

 

参考文献

1.  Denoix P. Enquete permanent gans les centres anticancereux. Bull Inst Nat Hyg(Paris) 1946;1(

2.  UICC (International Union against Cancer) : Committee on TNM clasification. TNM general rules. Geneva: Livre de Poch; 1969.

3.  Mountain CF. Revisions in the International System for Staging Lung Cancer. Chest 1997;111(6):1710-7.

4.  日本肺癌学会編. 肺癌取り扱い規約改訂第6版. 東京: 金原出版; 2006.

5.  NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology. (Accessed at http://www.nccn.org/professionals/physician_gls/f_guidelines.asp.)

6.  Small Cell Lung Cancer Treatment (PDQ). (Accessed at http://www.cancer.gov/cancertopics/pdq/treatment/small-cell-lung/healthprofessional.)

7.  日本肺癌学会, ed. 肺癌診療ガイドライン 2005年度版. 東京: 金原出版; 2005.