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QI25 ホルモン療法(ホルモン受容体陽性で腫瘍径1cm以上)

薬物療法(ホルモン療法)

実施率の計算方法

QI16と重なるので統合し削除

(平成22年10月改訂) 前版を表示隠す

(前版)

分子:
     ホルモン療法が行われた患者数

分母:      ホルモン受容体陽性で、腫瘍径が1cm以上の乳癌患者数
■変更理由
QI 16と重なるので統合し、削除

 

参照ガイドライン/先行研究

Assessing the Quality of Cancer Care: An Approach to Measurement in Georgia
薬物療法2004 年版RQ 1
薬物療法2007年版RQ 4、RQ 6、RQ 7、RQ 8、RQ 12、RQ 14、RQ 15
ACOVE-3

 

根拠

 EBCTCG(Early Breast Cancer Trialists' Collaborative)によるランダム化比較試験のメタアナリシスでは、エストロゲン受容体陽性の乳癌で、術後5年間のタモキシフェン療法による再発と死亡率の低下を認めている。また閉経後の患者に関しては、アロマターゼ阻害薬のほうが無病生存率は良好であるなどの結果がある。これらを受けて乳癌診療ガイドライン薬物療法2004年版では術後のタモキシフェン療法を推奨している。NCCNのガイドラインでは、また、ジョージア州におけるQuality Indicator, ACOVE-3で、ホルモン陽性乳癌患者の術後ホルモン療法がQIとして採用されている。また、転移・再発乳癌に対してもガイドラインでホルモン陽性乳癌に関しては、ホルモン療法が推奨されている。そこで、本QIはそれらを総合してホルモン陽性乳癌に対してはホルモン療法を行うことをQIとした。非浸潤性乳癌に関してはホルモン療法の有効性が確立していないこともあり、1cm以上の乳癌に分母を限定した。

 


参考文献

1.  Tamoxifen for early breast cancer: an overview of the randomised trials. Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group. Lancet, 1998. 351(9114): p. 1451-67.

2.  日本乳癌学会 ed. 乳癌診療ガイドライン 薬物療法 2004 年版 金原出版, 東京, 2004

3.  National Comprehensive Cancer Network. Clinical Practice Guidelines in Oncology - Breast Cancer. 2009 accessed on 3/31/2009 at www.nccn.org

4.  Assessing the Quality of Cancer Care: An Approach to Measurement in Georgia. National Academies Press, Washington D.C., 2005

5.  Naeim A, Sawhney R, MacLean CH, Sanati H. Quality indicators for the care of breast cancer in vulnerable elders.J Am Geriatr Soc. 2007 Oct;55 Suppl 2:S258-69.