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QI42 問診・視触診による経過観察

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遵守率の計算方法

分子:
     3年以内は半年おき、3~5年は毎年、問診、視触診が行われている患者数

分母:      乳癌で手術を受けて5年以内の患者数

 

参照ガイドライン/先行研究

乳癌診療ガイドライン2005年版 検診・診断 RQ 23

 

根拠

 わが国の乳癌診療ガイドライン検診・診断2005年版、およびASCOのガイドラインでは術後3年以内は3~6ヵ月ごと、その後2年間は6~12ヵ月ごと、その後は1年に1回の頻度での問診・視触診を推奨している。10件以上の報告を併せたレビューでは再発の30%程度は通常の診察で発見されるとしており、その重要性は無視できない。診察の間隔に関して良好なエビデンスが存在するわけではないが、日米のガイドラインにおける推奨をもとにして、評価を目的としたQIではその間隔を長めに基準として設定した。また、評価目的としては術後5年間を対象とした。

 


参考文献

1.  日本乳癌学会 ed. 乳癌診療ガイドライン 検診・診断 2005 年版 金原出版, 東京, 2005

2.  Khatcheressian JL, Wolff AC, Smith TJ, et al. American Society of Clinical Oncology.American Society of Clinical Oncology 2006 update of the breast cancer follow-up and management guidelines in the adjuvant setting.J Clin Oncol. 2006 Nov 1;24(31):5091-7.

3.  Montgomery DA, Krupa K, Cooke TG. Follow-up in breast cancer: does routine clinical examination improve outcome? A systematic review of the literature.Br J Cancer. 2007 Dec 17;97(12):1632-41.