QI24 退院調整
意思決定
実施率の計算方法
分子: |
3日以内に退院調整が開始された患者数 | |
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分母: | オピオイドによって疼痛が安定しており、退院希望発言の記載のある入院患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
特になし
根拠
がん患者の多くが在宅における療養を希望するが、必ずしも実現されていない。その理由として、オピオイドなどによって疼痛などの諸症状が緩和されている患者が退院を希望しているにもかかわらず、病院の対応が不十分な場合がある。がん患者はオピオイドや他の治療などを退院後にも継続して行わなくてはならない場合が少なくない。オピオイド等によって疼痛管理がなされている患者の在宅療養にはPCAポンプの導入などが必要となることも多い。そのような場合、早期に退院調整を開始する必要がある。
従って、患者の希望に沿った診療方針が採られるべきであり、オピオイドによって疼痛が安定している入院がん患者が、在宅での治療を明確に望んだ場合、特に理由(家族が退院に反対しているなど)がない限り3日以内に退院調整が始められるべきである。
参考文献
1. Loblaw DA, Perry J, Chambers A, Laperriere NJ. Systematic review of the diagnosis and management of malignant extradural spinal cord compression: the Cancer Care Ontario Practice Guidelines Initiative's Neuro-Oncology Disease Site Group. J Clin Oncol. 2005; 23(9): 2028-37.