QI17 手術所見の記載
術後の記録と説明
実施率の計算方法
分子: |
手術所見として、以下の事項のすべての診療録記載がある患者数 • 切除法 • 再建法 • リンパ節郭清度 • 部位 • 深達度 • リンパ節転移程度(sN) • その他の転移の有無(H、P) • 手術根治度 |
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分母: | 胃切除術を受けた胃癌患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
胃癌取扱い規約(第14版)
根拠
胃癌術後の手術所見として、切除法、再建法、リンパ節郭清度、部位、深達度、リンパ節転移程度(sN)、その他の転移の有無(H、P)、手術根治度はいずれも、今後の治療方針を決定する上で重要な情報であり、必ず診療録に記載されなければならない。胃癌のStageは、深達度、リンパ節転移度、遠隔転移の有無によって分類される。同じ手術を受けた患者でも、Stageによって予後も異なる。
以上より、胃切除術を受けた患者は、手術所見として、切除法、再建法、リンパ節郭清度、部位、深達度、リンパ節転移程度(sN)、その他の転移の有無(H、P)、手術根治度についての事項が診療録に記載されるべきである。
参考文献
1. Hewitt M. SJV, ed. Ensuring Quality Cancer Care. Washington, D.C.: National Academy Press.; 1999.
2. 日本胃癌学会, ed. 胃癌取扱い規約 第14版. 東京: 金原出版; 2010.