QI25 化学療法中の体重測定
化学療法
実施率の計算方法
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化学療法中最初の半年は、少なくとも2ヵ月に1回の体重測定がなされた患者数 | |
分母: | 化学療法を受けた胃癌患者数 |
(前版)
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化学療法中少なくとも2ヵ月に1回の体重測定がなされた患者数 | |
分母: | 化学療法を受けた胃癌患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
胃癌治療ガイドライン(第3版)
根拠
現在多くの抗癌剤の量については、体表面積あたりの量で計算されている。体表面積は身長と体重をもとに算出されるが、身長がそれほど変化ないことを考えると、実質的に体重の変動が量の変化に最も影響を及ぼす因子であると考えられる。胃癌患者は摂食量の変動も激しく、治療開始時と比較して10kg以上の体重変化を観察することも少なくない。その場合、開始時と同じ投与量を継続すると、過剰投与となり、毒性が強く発現することが懸念される。臨床試験によっては、10%以上の体重の変化を来した場合には、投与量を再計算する場合もあり、実臨床においても慎重な対応が望まれる。
以上より、化学療法の量は体表面積をベースに定められており、体重減少に気づかずに、以前の量を投与されると、過剰投与になる恐れがあることから、胃癌に対する化学療法を受ける患者は、化学療法中少なくとも2ヵ月に1回体重を測定するべきである。
参考文献
特になし