ホーム > 乳癌 > QI 5 センチネルリンパ節生検、郭清

QI 5 センチネルリンパ節生検、郭清

外科療法

実施率の計算方法

分子:
     SNBまたはリンパ節郭清の両方の選択肢について説明がなされ、その記載がある患者数

分母:      Stage I~II(cN0)の乳癌で手術を受けた患者数
(平成22年10月改訂) 前版を表示隠す

(前版)

分子:
     SNBまたはリンパ節郭清の両方の選択肢について説明がなされ、その記載がある患者数

分母:      Stage I~IIIの乳癌で手術を受けた患者数
■変更理由
StageIIIでセンチネルリンパ節生検は標準治療でないので、StageI~IIに変更する。 Nが1以上ならリンパ節郭清が標準治療なので、「N0」の症例を対象とするように変更した。

 

参照ガイドライン/先行研究

ACOVE-3

 

根拠

 腋窩リンパ節の評価は、手術可能な乳癌患者において適切な治療を行う上で必須な要素である。その方法として腋窩リンパ節郭清を行うか、またはセンチネルリンパ節生検を行ってからその結果が陽性なら腋窩リンパ節覚醒を行う、という2通りの方法が考えられる。NCCNのガイドラインでも、臨床Stage I、IIの患者の治療アルゴリズムにおいて並列して書かれている。また、 ASCOのガイドラインでも、SLNによって腋窩リンパ節郭清の適否を判断することが有効な選択肢であるとされている。高齢者を対象としたACOVE研究では Stage I~IIIの患者にセンチネルリンパ節か腋窩リンパ節郭清を行うことがQIとされている。本QIではそれをもとに、両方の選択肢についての患者へ説明を行うこととして設定した。

 

参考文献

1.  National Comprehensive Cancer Network. Clinical Practice Guidelines in Oncology - Breast Cancer. 2009 accessed on 3/31/2009 at www.nccn.org

2.  Lyman GH, Giuliano AE, Somerfield MR.et al. American Society of Clinical Oncology guideline recommendations for sentinel lymph node biopsy in early-stage breast cancer. J Clin Oncol 2005 Oct 20;23(30):7703-20.

3.  Naeim A, Sawhney R, MacLean CH, Sanati H. Quality indicators for the care of breast cancer in vulnerable elders. J Am Geriatr Soc. 2007 Oct;55 Suppl 2:S258-69.