QI21 ドレーン排液量、性状の観察
術後マネジメント
実施率の計算方法
分子: |
a) 1日のドレーン排液量が観察され、診療録に記載されている患者数 b) ドレーン排液の性状が観察され、診療録に記載されている患者数 |
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分母: | 手術を受けドレーンを留置された大腸癌患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
JNCI
根拠
縫合不全は、大腸癌手術後の合併症のうちで最も留意すべきものの1つである。また、大腸癌手術では頻度は少ないものの、術後出血の可能性がある。ドレーンはこれら術後早期における異常をいち早く察知する目的で留置される。しかし、留置しても外科医がドレーンを意識して観察しない限り、その情報は有効に活用されない。ドレーン留置の有無と合併症の発生率・死亡率との比較や、ドレーン性状・排液量のモニタリングと患者アウトカムを比較したエビデンスは存在しないが、ドレーン排液の性状や排液量を観察し、診療録に記載するのは術後管理の基本である。
以上より、ドレーン排液量および排液性状の観察は、術後合併症の早期発見・早期治療に有用であることから、手術を受けた大腸癌患者は、ドレーンが留置されている場合、1日のドレーン排液量および排液性状の観察(モニター)が行われ、診療録に記載されるべきである。
参考文献
特になし