QI25 内視鏡的摘除法(一括切除・分割切除)の診療録への記載
内視鏡治療
実施率の計算方法
分子: |
一括切除か分割切除かが診療録に記載されている患者数 | |
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分母: | 内視鏡的摘除を受けた大腸癌患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
大腸癌治療ガイドライン(医師用・2015年版)
根拠
分割切除による内視鏡的摘除では、癌部を分断する可能性がある、完全な再構築が不可能である、等の理由から、正確な病理組織診断が困難となる。そのため、詳細な病理組織学的検討を行うためには一括切除が重要である。分割切除となったために、内視鏡的摘除の根治性が正確に診断できなかった場合、患者が不利益を被る可能性が生じる。また分割切除では手技的な難易度が上昇するため、一般的に不完全切除率が高く、遺残率、局所再発率が高いとされている。内視鏡的摘除が一括切除で行われたか、分割切除で行われたかは、今後の治療方針を決定する上で重要な情報である。
以上より、一括切除か分割切除かは、切除標本の病理組織学的診断の解釈および今後の治療方針の決定に重要な情報であることから、内視鏡的摘除を受けた大腸癌の患者は、一括切除か分割切除かが診療録に記載されるべきである。
参考文献
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