QI36 断端陽性へのブースト照射
放射線療法
実施率の計算方法
分子: |
腫瘍床に対してブースト照射が行われた患者数 | |
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分母: | 乳房温存手術を受け、断端陽性であった患者数 |
参照ガイドライン/先行研究
乳癌診療ガイドライン2005年版 放射線療法 RQ 2c
根拠
乳房温存手術を受けて断端陽性だった患者は、局所再発率のリスクが高い。そのため追加切除が行われない場合には、ブースト照射を行うことを乳癌診療ガイドライン放射線療法2005年版では推奨されている。ただし、ランダム化比較試験に関しては断端陰性例を対象としており、直接、断端陽性の場合にブースト照射の適否または至適な治療法を検討したランダム化比較試験は行われていない。いずれにせよ、断端陽性例は高リスク症例であることには変わりなく、最終手術が終了した段階で断端陽性の患者には、ブースト照射が行われるべきである。
参考文献
1. 日本乳癌学会 ed. 乳癌診療ガイドライン放射線療法 2005 年版, 金原出版, 東京, 2005
2. Park CC, Mitsumori M, Nixon A, Recht A, Connolly J, Gelman R, et al. Outcome at 8 years after breast-conserving surgery and radiation therapy for invasive breast cancer: influence of margin status and systemic therapy on local recurrence. J Clin Oncol. 2000 Apr;18(8):1668-75.