肺癌QI
国立がんセンター中央病院呼吸器外科 淺村尚生
■肺癌診療におけるのQuality Indicator(QI)の策定
がん診療において、現在わが国で広く行われている診療の質を評価することは簡単ではない。各臓器癌によってその臨床病理学的な特性が全く異なっているため、その診療形態にも大きな差があり、診療の質を評価するに当たって画一的な対応ができないためである。全臓器癌から見ると、肺癌は罹患数が多いこと、死亡率が高いことなどから、肺癌診療の質を向上させることは、わが国におけるがん診療や社会一般に与える影響が極めて大きいものと考えられる。このような状況で、肺癌における診療の質を客観的に評価する指標があれば、その経時的な変化を見ることにより将来の肺癌診療の進むべき方向性を見極めることができよう。 >> 続きを読む
- QI 1 検査・治療前の胸部CT
- 術前評価
- QI 2 中枢神経症状を伴う患者に対する治療前の画像検査
- 術前評価
- QI 3 骨転移を疑う症状のある患者に対する画像検査
- 術前評価
- QI 4 肝臓・副腎転移に対する画像検査
- 術前評価
- QI 5 治療前の確定診断
- 術前評価
- QI 6 TNM Stage診断の診療録への記載
- 術前評価
- QI 7 術前の呼吸機能検査
- 術前評価
- QI 8 治療内容の診療録への記載
- 外科療法・病理
- QI 9 組織型の病理所見書への記載
- 外科療法・病理
- QI10 手術所見の記録
- 外科療法・病理
- QI11 術前療法に対する病理学的効果判定の記載
- 外科療法・病理
- QI12 最終病理診断の時期
- 外科療法・病理
- QI13 開胸時の胸腔内所見の診療録への記載
- 外科療法・病理
- QI14 肺実質切除
- 外科療法・病理
- QI15 肺門・縦隔リンパ節の郭清・サンプリング
- 外科療法・病理
- QI16 胸水の細胞診
- 外科療法・病理
- QI17 プラチナ製剤を含む2剤併用療法(削除)
- 非小細胞肺癌に対する療法
- QI18 化学療法の施行コース数
- 非小細胞肺癌に対する療法
- QI19 化学療法後の増悪・再発患者に対する化学療法
- 非小細胞肺癌に対する療法
- QI20 非手術のStageⅠ非小細胞癌に対する根治的放射線治療
- 非小細胞肺癌に対する療法
- QI21 切除不能非小細胞癌に対する化学放射線療法
- 非小細胞肺癌に対する療法
- QI22 Stage II、IIIA非小細胞癌に対する術後化学療法
- 非小細胞肺癌に対する療法
- QI23 単発性脳転移に対する手術・放射線治療
- 非小細胞肺癌に対する療法
- QI24 小細胞癌に対する多剤併用化学療法
- 小細胞肺癌に対する治療
- QI25 小細胞癌に対する化学療法の施行コース数
- 小細胞肺癌に対する治療
- QI26 限局型小細胞癌に対する化学放射線療法
- 小細胞肺癌に対する治療
- QI27 限局型小細胞癌に対するシスプラチン+エトポシドを用いた化学放射線療法
- 小細胞肺癌に対する治療
- QI28 小細胞癌に対する予防的全脳照射
- 小細胞肺癌に対する治療
- QI29 再発小細胞癌の化学療法
- 小細胞肺癌に対する治療
- QI30 放射線治療計画
- 放射線治療
- QI31 放射線治療の照射線量
- 放射線治療
- QI32 化学放射線療法における1日2回照射
- 放射線治療
- QI33 胸部放射線治療の患者説明
- 放射線治療
- QI34 胸部放射線治療による放射線障害の記載
- 有害事象のフォローアップ
- QI35 静注化学療法施行中の定期検査
- 有害事象のフォローアップ